CT検査

CT検査とは、X線を使って体の断面を撮影する検査です。360度X線を回転させながら患者さまに照射していき、人体の横断面などを撮影します。がんの有無や広がり、治療の効果や再発の有無などを調べる目的で行われます。当院では、肺炎、肺がん、冠動脈石灰化、大動脈瘤、腹部深部臓器の精査などで使用します。その他、別のクリニックからの検査依頼も受け付けております。

検査の流れ

  1. ベッドの上にあおむけになって、トンネル状の装置の中に入っていきます
  2. 撮影部位によっては体の向きを変えたり、息を止めたりしていただきます
  3. 検査全体にかかる時間は10~15分程度です

検査時の注意点

以下の方は検査を受けられない場合があります。

当てはまる方は検査前にお申し出ください。

  • 妊娠している方
  • 取り外しのできない金属が身体の中にある方
  • 心臓ペースメーカーを使用されている方
  • バリウム検査を受けた方は3~7日後まで腹部・骨盤部の検査不可(バリウム便が完全に排泄されれば検査可能です)

検査時は以下のものは身につけないでください

  • 眼鏡
  • ピアス・イアリングやネックレスなどのアクセサリー類
  • ヘアピン
  • 入れ歯
  • 携帯電話
  • エレキバン
  • 使い捨てカイロ
  • など

検査着に着替えていただく場合もございます。着替えやすいお洋服でお越しください。

脳梗塞・心筋梗塞発症リスク検査 ロックスインデックス

ロックスインデックスとは

ロックスインデックス(LOX-index®)とは、将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを評価する血液検査です。採血より動脈硬化の原因物質を測定することで評価します。
採血のみで検査が可能ですので、健康診断や人間ドックのオプション検査としても実施いただけます。

検査のメカニズム

ロックスインデックスでは、動脈硬化の原因物質のLAB(超悪玉コレステロール)とLOX-1を測定します。
LAB(超悪玉コレステロール)は活性酸素によって酸化したLDL(悪玉コレステロール)で、喫煙や生活習慣の乱れなどによって発生します。LOX-1は血管の内皮細胞に存在するタンパク質で、血液中のLABと結合し血管内皮細胞へダメージを与えます。傷ついた血管内皮細胞内にLABなどの脂質がたまることで動脈硬化が進んでいきます。
LABとLOX-1が血液中に多く存在する=動脈硬化が進んでいると考えられますので、将来的に脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクも高いと評価されます。

こんな方におすすめ

  • 肥満、肥満気味である
  • 高血圧、糖尿病などの生活習慣病を発症している
  • タバコを吸っている、吸っていた
  • 脂っこい食事をよくする
  • 家族に脳梗塞・心筋梗塞になった方がいる
  • 脳梗塞・心筋梗塞が不安

動脈硬化は自覚症状がないまま知らず知らずのうちに進行し、ある日突然、脳梗塞や心筋梗塞を発症します。発症すると死亡や寝たきりなどの後遺症を抱えるリスクも高いため定期的に検査を受け、改善していくことが重要です。

認知症発症リスク検査 MCIスクリーニング検査プラス

MCIスクリーニング検査プラスとは

MCIスクリーニング検査プラスとは、認知症の一歩手前段階(MCI)になりやすいかどうかを調べる血液検査です。MCI(軽度認知障害)は認知症の一歩手前段階であり、この段階に適切な治療を行うことでその後の認知症への進行を抑えられる可能性があります。
MCIスクリーニング検査プラスでは、脳内に認知症になる原因物質が蓄積されやすいかどうかを測定します。採血で検査可能ですので、健康診断や人間ドックのオプション検査としても実施いただけます。

検査のメカニズム

認知症(アルツハイマー型認知症)は、血管の老化・アミロイドβの蓄積が原因とされています。加齢や生活習慣の乱れによって血管が阻害され、血管内にあるアミロイドβが脳内に染み出します。我々の身体にはアミロイドβを排出するタンパク質や脳内でのアミロイドβの働きを阻害するタンパク質などが存在していますが、血管へのダメージが大きくなるとこれらのタンパク質の働きが追い付かなくなり、アルツハイマー型認知症へと進行します。
MCIスクリーニング検査プラスでは、これらのタンパク質の血中量を測定することで、将来MCIになりやすいか、または既にMCIの可能性がないかどうかを調べます。

こんな方におすすめ

  • 飲酒をよくする
  • タバコを吸っている・吸っていた
  • 食生活や睡眠に乱れがある
  • 高血圧や糖尿病など持病がある
  • ストレスを感じることが多い
  • 家族に認知症の方がいる
  • 認知症にならないか不安

認知症は脳の生活習慣病とも言われています。早期発見することで治療し進行を抑えられる可能性もあります。ご自身の現状、リスクを知ることで対策を立てることができますので、一度検査を受けてみましょう。